めぐる夜の物語

当然の毎日、何でもない日常
手慣れたはずの人生
掴んだ大切な誰かの手

「生きているのか」
「生かされているのか」

時々、わからなくなる...

知らず知らず流れていく世界と、目の前の現実。
一つ、また一つと扉を開ける度に
自分の手のひらから落ちていく大事なもの。者。物。モノ。

ぼくらは、気づけるのだろうか

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「戦争」もないこの国で、毎年３万人もの方が自殺をします。
「戦争をしない」と、憲法の上で明記されている日本という国で、私たち日本人にとっての【平和】とは何でしょうか。

ラテン語で平和を意味するPaxには、その前提として【争い】があるそうです。今の日本という国に住む私たちにとっての【争い】と【平和】とはなんでしょうか。

それは

「生きていくこと、そのもの」

ではないでしょうか。

「生きる」という実感もなく、突然訪れては急ぎ足で過ぎていく日常に「生かされる」のではなく、そんな毎日を丁寧に「生きていく」ということは、実はすごく難しくて、見失われがちな大切なことなのではないでしょうか。

前触れのない現実と闘いながら、その先にある大事なものを手に入れる毎日を、つい私たちは「あたりまえ」と考えてしまいがちです。

でも、
"ordinary"=ありふれた/普通の/あたりまえの
なんてものは、どこにもないのではないでしょうか。

「生かされるのではなく、生きていく」

そんな見失いがちな大事なものを、感じていただけたら嬉しく思います。