「競技用精密コマ」

これ迄多くの大企業を陰で支えて来た中小町工場の人達が、自社の高い加工技術を世界に示すべく始まった「全日本製造業・コマ大戦」に出場する為にデザインした競技用精密コマ。
最大外形20mm以内（1円玉と同サイズ）と云うレギュレイションを守れば、重さ、高さ、素材は自由。
参加企業の中には10分以上も廻り続けるコマもある。

このコマは、千葉県内の（有）新栄工業代表-中村新一氏プロデュース、（有）光精工専務-秋山大輔氏製作による両氏の協力の元、どこに相談しても出来ないと云われたデザインを、彼らの高い技術力によって実現出来たものである。

それぞれ比重の異なるアルミと真鍮を組み合わせ、回転させた時に発生する慣性モーメントを応用し、且つ3枚のブレードで形成する事でブレード間を流れる空気が下側に押さえつける力を発生するよう一体で削り出し、長時間の安定した回転を得る事を目的としたデザインにまとめた。