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名刺入れ【皐月(さつき)case】

その他
かつては日常会話の中でもごく自然と使われていた江戸の町人文化・洒落言葉。
「謎染め」「判じ絵」などと呼ばれる文様にも発展し、わかる人にしかわからない江戸の粋な洒落心が凝縮されています。
また、店の顔とも言える看板にも、例えば焼き芋屋には「十三里」=「九里四里(栗(くり)より)うまい」などといった形で、「謎言葉」と呼ばれる洒落遊びがふんだんに使われました。
現代に働く人々にとっての個人の「看板」ともいえる名刺。
名(めい)刺とかけまして、「May」の和名は「皐月」もしくは「菖蒲(あやめ)月」。あやめは「文目」に通じます。
今回我々は、江戸ならではのシンプルながら多様な文目を組み合わせ、名刺入れに「龍(名が立つ)」「茄子(名を成す)」「鯛(名は体を表す)」「凧(名を上げる)」と「名」にまつわる4つのことわざを隠してみました。
東京彫金の職人芸でシルバーをベースにアクセントカラーで彩り、カラッとした五月晴れのような江戸っ子のサッパリとした粋な洒落心を再現しています。

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