CREATIVES

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make it

メガネの端材ほど悲しい物はないとおもいます。
メガネのために樹脂を錬成しても、使われるのはフレームのデザインのところに合ったものだけ。
レンズ部分になったかなりの樹脂がすてられていく。樹脂からしたらば、商品になるかどうかは運次第です。
フランケンシュタインの物語のように、製造の責任を考えさせられる話です。



この端材たちは何になりたいだろうか。
もう一度チャンスをつくるなら、私はやはりメガネにしてやりたいと思いました。

端材をくり抜いて、パズルのように合わせてフレームの半分にする。
余った切りかすは細かく切ってメガネのつるを飾り、余す所なく端材をメガネにする


’make it’ という名前は「ついにフレームになったぞ」という意味と「オンリーワンのフレームをつくる」という意味をこめています。
いろいろな色の端材でパーツを作れば、オンリーワンのデザインのフレームになります。

端材の一枚からオンリーワンのフレームへ。端材を生まれ変わらせたいという思いで考えました。

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